2009年新年のご挨拶
明けまして、おめでとうございます。
箱根駅伝を見ていると、正月はあっというまですね。
年が経つのは早いと、言い続けてもうどれだけでしょうか?
年輪を重ねたと感じるのは、自分自身ではなく、やはり子供の成長などの周囲の変化です。
65年間の変化
65年間秋葉原に通い続けてますので、街の変化でも時代を感じます。昔は「あきばはら」と呼んでいました。変わらないのは西川ネジの親父(かつてはお兄さん)くらいですかね?話したことはほとんどないのですが。
東京駅の八重洲口を通ると、木の床が下駄で通る時のカタカタする音などを思い出し、懐かしいと同時に、かわったなぁー。と感じます。
あと年数を感じるのは、我が家のスピーカーの音の変化です。
スピーカーの開発も「開発期間が20年」といい続けているうちに10年が経ってしまいました(笑)
経年によって音が変わるのは、楽器と同じ木材を使っているため仕方がないのです。これがまたいい音になっていくのです。ヴァイオリンの名器と比べるのは恐縮ですが、まさに楽器と同じうれしい変化です。
しかし、我が家のスピーカーも長いこと鳴らし続けているとガタがきます。その補修や調整にすさまじい時間と手間がかかっているので、行けるところまではがんばりますが、ぼちぼち諦めようかと思ってます(笑)。
わずかながらですが、ある歴史の成果物ではありますので、音が出なくなったとしても、置いていようと思ってます。
昨年度の金融危機について
昨年度の、金融危機について感じるところは「発達しすぎたツケが周ってきたな」という印象です。
私たちの文明は己を知って、踏みとどまることも必要なのではないかと思うこともしばしばあるのです。
人間のサガとして、無理なことかもしれません。私も開拓の先端にいたら踏みとどまるのは無理なのでしょう。その開拓の恩恵に知らずにあずかっていることは間違いないのですが。
しかし、私はやはり「ものづくり」が人が生み出す価値の根底にあると信じています。
金融工学という高度なルールを決め、儲け、失敗する。そこから波及した不況で私たちの生活が困窮する状況になると「このやろう」と思うのもまた、人間のサガでしょう。
今年は何故か年賀状が多く、未だ返信を続けています。
遅くなりまして、申し訳ございません。
今年も宜しくお願い致します。
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2009.1.7