損得勘定をしましょう
私は物事において損得勘定が大事だと思っております。
計算ずくで人と付き合え」と言っているわけじゃないんです。
どうしたって、人間は何事にも損得勘定が働くのですから。皆さんには「損得勘定」を意識して行動して欲しいのです。
そうすることで、大体の世の中の、物事はうまくいくと思うのです。損得を思えば、大体は同じ結論になります。「ゴミはゴミ箱に」「隣人とは仲良く」など当たり前の結論です。より多くの人が意識して、その当たり前のことを目指せば、より良い社会になると思うのです。
もともと演算能力は人間の脳に備わっているのもので、「考える」とは「損得を勘定」することです。発明や改良をするために「考える」のも、現状の欠点と改良案、そこにつぎ込まれるコストの計算、つまり「損得を比較」して、数ある施策から、対応案、改良策を選択することなのです。
もちろん、損得の基準がお金であったり、事業であったり、家族、愛情、はたまた「ものづくりできる環境」であったりします(最後のは損得の基準としてはイマイチですが)。
私は、損得勘定が巧いか下手かで言われたら、下手なほうかもしれません。人生の結果として家屋を失っているのですから。
そして人間なので、損得を忘れることも多々あります。
しかし、皆様には私のような失敗をしないためにも、「損得勘定」を意識して、ましてや「悪いこと」と思わないで欲しいと思います。
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2008.12.8